フォームなしもあり?Webサイトのお問い合わせの実態を探る
ヘッドレスCMSやJamstack構成でよく使われるフレームワークで制作されたWebサイトでは、どのようなフォームが利用されているのか調査してみました。
調査対象は以下の2種類です。
- Webサイトギャラリー81-web.comのAstro/Next.js/Nuxt.jsのカテゴリに属するWebサイトのお問い合わせフォーム(84サイト)
- microCMSのパートナー企業のWebサイトのお問い合わせフォーム(56サイト)
※2025.1.26時点の掲載サイトから確認
※「フォームがないサイト」の数はグラフから除外
1. Webサイトギャラリー81-web.com

2. microCMSのパートナー企業

👀見えてきたこと
Next.jsやNuxt.jsなどのサイトでは外部サービスの利用か判断がむつかしい
Next.jsやNuxt.jsで構築されたサイトでは、フォームが外部のサービスを利用しているのか、独自に実装されているのか判断ができませんでした。多くのケースでは、フォームの送信先や処理方法が公開されていないためです。
Googleフォームの利用は少数ながら一定数存在
Googleフォームは比較的簡単に設置できるため、一部のサイトでは利用されていました。特に、ヘッダー画像を設定すれば、デザイン的にも違和感が少なくなるため、簡易的なフォームとしては十分な印象を受けました。
HubSpotの利用が一定数存在
企業向けのマーケティングツールであるHubSpotをフォームとして利用しているサイトが一定数見られました。特にmicroCMSのパートナー企業のサイトでは9件と、比較的高い採用率を示しています。
フォームが存在しないサイトも多い
Webサイトによっては、お問い合わせフォームを設置せず、メールアドレスのみを記載しているケースや、そもそも問い合わせ手段を設けていないサイトも一定数ありました。特にWebリンク集サイトに掲載されているサイトでは、メールアドレスの記載が10件と、フォームを設置しない選択をしているサイトも少なくありませんでした。
まとめ
Jamstack構成のWebサイトにおけるフォームの利用状況を調査した結果、Next.jsやNuxt.jsを利用したフォームが多く見られましたが、外部サービスを利用しているかどうかの判断が難しいケースもありました。
Googleフォームの利用は少数派ながらも一定の需要があり、HubSpotのようなマーケティングツールを活用したフォームの導入も見られました。一方で、フォーム自体を設置しないサイトも少なくなく、サイトの目的に応じて異なる選択肢が取られていることがわかりました。
今後、Jamstackサイトにおけるフォーム実装のトレンドを追いながら、より効果的な導入方法を検討していくのも興味深いテーマになりそうです。